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京都大学 医生物学研究所 生命システム研究部門
発生システム制御分野

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研究内容について

 

脳や心臓などの器官形成過程は細胞の増殖、分化、移動などを伴う極めて複雑な現象です。にもかかわらず生物はその発生過程において複雑な形態と機能を持った臓器を再現性よく作り上げる事が出来ます。このような器官形成を実現するための原理を理解し、試験管内で機能的な器官形成を再現することは生物学の大きな目標のひとつです。この目的を達成するためには、進化を通じて獲得された器官形成のための最も効率的なプロセスである個体発生過程を試験管内で再現する戦略が効果的であると考えられます。私たちの研究室では多能性幹細胞(ES細胞/iPS細胞)などの幹細胞を用いてin vitroでの器官形成再現のための技術開発を行なうとともに、その形成過程を解析することで多細胞が協調して機能的な器官を作り上げるメカニズムを明らかにすることを目的として以下の研究テーマに取り組んでいます。

1)in vitroでの機能的な器官形成のための幹細胞制御技術の開発

2)器官形成を実現する多細胞動態原理の解明

3)種特異的な発生時間・空間スケールを制御する分子メカニズムの解析。


ES細胞からの網膜組織形成

in vitro formatic of optic cup and layered retina from ES cells
a-c, ES細胞から誘導した眼杯組織
d-f, 層構造を持った成熟した網膜組織への分化
g, in vitroでの眼杯形成過程の再現
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