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1) ヒトES細胞株の樹立と特性解析

 霊長類胚性幹細胞研究領域ではヒトES細胞の医療応用を目指し、ヒトES細胞の作製やその特性解析などの基盤研究を行っています。これまでに5株のヒトES細胞株を樹立しうち3株は2004年3月から、2株は2009年4月から分配を行っています。これまでに50件以上の研究計画に対して細胞株を分配し多くの研究成果が上げられています。

 またイギリス Sheffield大学などの機関を中心とした International Stem Cell Initiativeにおいて、ヒトES細胞の医療応用に際して必要となる特性解析の標準化等が進められており、我々もこの共同研究に参加している。 この国際的なヒトES細胞比較解析研究では、未分化特異的遺伝子や分化マーカー遺伝子の発現量の定量、インプリンティング遺伝子についてその発現安定性、細胞表面抗原のFACS解析および免疫組織染色、テラトーマの組織学的解析が世界11カ国の約60の細胞株について行われました。
 また将来のヒトES細胞の臨床応用も視野にいれて、培養条件の標準化に向けての検証を進めています。


ヒトES細胞

ヒトES細胞の作成と利用。

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Last Update on 2012.6.1