京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 免疫制御分野
生田研究室 Ikuta Laboratory
Institute for Frontier Life and Medical Sciences

免疫系の分化・維持・応答の分子メカニズムをサイトカインの視点から研究しています。

よくある質問FAQ

~ 研究室見学者からよく出る質問をまとめました。 ~

研究室の大学院生になるにはどうしたらいいですか。
まずは生田教授にメールで連絡して、研究室訪問にきてください。受験のシステム・くわしい研究内容を説明します。また、実際に研究室を見学していただき、スタッフや大学院生と話していただく機会を設けます。
研究室に入るにはどの大学院を受ければいいですか。
修士からは京都大学大学院 医学研究科医科学専攻修士課程、生命科学研究科修士課程、または薬学研究科修士課程を、博士からは医学研究科医科学専攻博士後期課程、医学研究科医学専攻博士課程、生命科学研究科博士後期課程、薬学研究科博士後期課程のいずれかを受験していただきます。どの研究科を受験すればいいのかは、研究室訪問の際にくわしく説明します。
学部学生として参加するにはどうしたらいいですか。
まずは生田教授にメールで連絡して下さい 。講義や実習に差しつかえない範囲で、実験や輪読会などに参加してもらいます。学部の講義や実習では得られない、貴重な経験を積むことができるでしょう。これまでにも、1~4回生で、多数の学部学生が参加しています。なお、京都大学医学部生は4回生の6月から2ヶ月間、自主研究期間があります。
ポスドクとして参加するにはどうしたらいいですか。
まずは生田教授にメールで連絡して下さい。相談の上、適当な受入れ方法を考えます。日本学術振興会特別研究員(募集5月)、ウイルス・再生医科学研究所非常勤研究員(募集12月ごろ)などに応募していただくか、研究費による雇用となります。外国人の方は、日本学術振興会外国人特別研究員(募集5月と9月)への応募が可能です。
大学院の入学試験はどのように評価されるのでしょうか。
現在のところ、医学研究科医科学専攻修士課程と生命科学研究科修士課程では、英語と専門(基礎生物学・生命科学)と口頭試問で成績判定されます。生命科学とは異なる専門領域を学んだ学生を対象とした論文入試の制度もあります。医学研究科医科学専攻博士後期課程と医学研究科医学専攻博士課程では、英語と専門(医学・生物学)と口頭試問で、生命科学研究科博士後期課程では英語と専門(修士課程の研究内容のプリゼンテーションと口頭試問)で成績判定されます。英語の試験につきましては、TOEFL/TOEICなどの外部試験を受ける必要がある場合がありますので、ご注意ください。研究科によって受験システムが異なりますので、それぞれのホームページ・募集要項で必ず最新の情報を確認してください。また、詳しいことは研究室訪問の際にも説明します。過去の問題については、各研究科のホームページや教務掛・図書室で閲覧・コピーできますので参考にしてください(医学部キャンパス医学研究科B棟1階、薬学部図書室)。
第1志望でなくても受験していいですか。
まったく問題ありません。出願時までに、その旨をご連絡下さい。ご遠慮なく、気楽に考えて下さい。もし縁がありましたら、ぜひ一緒に研究しましょう。
大学院の定員は何人ですか。
定員は特にありません。意欲のある方であれば、しっかりとした指導が可能な一学年数名まで受入れるつもりです。
どのような人を求めていますか。
私達の研究に興味があり、将来、研究者として身を立てることを希望している・夢みている方を求めています。詳しい専門知識・経験の有無よりも、入学後の研究生活を大きく左右する、意欲の強さを最重視します。
どのようなことに興味がある人が集まっていますか。
私達の研究室に参加する方は、免疫学全般に興味がある、免疫細胞の運命決定・分化機構に興味がある、免疫系のイメージングに興味がある、エピジェネティクスに興味がある、という人が多いようです。
学部で免疫学を習っていませんが、だいじょうぶでしょうか。
はい。医学部、薬学部以外では、免疫学が系統的に講義されていることが少ないようです。そういうこともあり、免疫学はおもしろそうだけども難解であるといったイメージが一人歩きしています。免疫学は体系だった学問領域ですので、最初にしっかり勉強すれば、まったく問題なく理解できます。学部時代に系統的に習っていない人も、私達の研究室に参加して3ヶ月たつと自然に「免疫学」を話しています。また、私達の研究室は、免疫学を生命科学研究の一環としてとらえていますので、その点からもなじみやすいと思います。
研究室の人たちは大学でどのような専門教育を受けてきたのですか。
スタッフを含めた出身学部は、理学部・工学部・農学部・教育学部・薬学部・獣医学部・医学部など多岐にわたっています。また、出身大学もさまざまです。研究者になりたいという意欲のある方であれば、大学や学部はいっさい問いません。
研究室の人たちの出身地はどのような構成ですか。
京都、大阪、兵庫などの関西地区が約半数ですが、その他、東京、神奈川、山形、新潟、静岡、名古屋、三重、山口、鳥取、愛媛などです。
大学院生の指導はどのようにしていますか。
まず、基本的・技術的なことについて、最初の1~2ヶ月間、集中してトレーニングをしています。次に、一人である程度手を動かせるようになったら、スタッフや上級生の実験の一部を手伝いつつ、実験技術を定着してもらい、入学後3ヶ月くらいで自らの実験テーマを担当してもらいます。実験テーマは、指導教授と相談のうえ、本人の興味を配慮して決めます。その後は、周りの人とコミュニケーションを取りながら、できるかぎり自分の頭で考えてもらい、実験を進めてもらいます。このために、1週間に1回の個人ミーティングで、実験ノートの内容から実験計画の立案までの幅広いことについて、つっこんだディスカッションをします。また、定期的なミーティング以外にも、特に初心者は毎日ディカッションをしています。さらに、3週間に1回のプログレスレポート、数ヶ月分に1回の中期プログレスレポートでの発表で、さまざまな視点からアドバイスを得て、各人のプロジェクトを中期的な視点から見直してもらいます。このような体制でできるだけきめ細かく指導しますが、最も重視するのは、自分で主体的に研究を進める力をつけてもらうことです。
研究室の雰囲気はどうですか。
研究については、本人の自主性を重んじ、厳しく指導しています。それ以外の点では、スタッフも学生もいっしょに楽しくやっています。学部でいうならば、理学部的な雰囲気でしょうか。研究室見学の際に、先輩の大学院生と話をし、雰囲気を感じ取ってみてください。
研究時間はどのくらいですか。
最初のトレーニング期間は、直接の指導者にできるだけ合わせて下さい。その後、一人で手を動かせるようになったら、研究室の行事以外は、各自が自由に決めています。朝型の人もいれば、夜型の人もいます。実際には、実験の都合で、ほとんどの人が半日以上研究室にいます。ただし、大切なことは、時間の長さではなく、得られる結果ですので、効率のよい時間の使い方を心がけてもらいたいと思います。
奨学金はもらえますか。
修士課程院生については、医学研究科TA (ティーチングアシスタント)、博士課程院生については、ウイルス研究所のRA (リサーチアシスタント)、医学研究科TA、などのシステムによる援助があります。これらについては、研究室訪問の際にくわしく説明します。日本育英会等の奨学金もあります。さらに、研究成果があがれば、日本学術振興会特別研究員に採用される道もあります。
アルバイトは可能ですか。
研究活動に支障をきたさない範囲でなら、アルバイトは禁止していません。専門学校の講師や薬局勤務をしている人がいます。経済的に就学の継続が困難な場合はご相談ください。
京都市でアパートを借りて暮らすと,いくらぐらいかかりますか。
京都は学生の街ですので、物件はたくさんあります。大学院生の場合、5~6万円前後の家賃のアパートを借りているようです。家賃以外にも、入居時に敷金・礼金(あるいは保証金)・仲介手数料、2~3年ごとに更新料が必要です。単に家賃だけではなく、契約年数も含めて総合的に考えるべきです。家賃の交渉の仕方など、研究室見学時に先輩学生から聞いてください。通学時間は、徒歩、自転車、原付などで3~15分くらいでしょうか。
博士課程終了後はどのような道がありますか。
学位取得後、ポスドクや助手として当研究室に残ったり、他大学や研究所の同様の職に就職したり、外国留学することが考えられます。また、企業に就職する道もあります。これまでの実例は、OB&OGのページをご覧ください。