当研究室の運営する細胞処理・保存施設は、ヒトES細胞の臨床応用を目指し、その基盤技術の研究開発を行う目的で、2005年に京都大学再生医科学研究所 附属幹細胞医学研究センター細胞プロセシング研究領域として設置されました。現在は、再生研幹細胞研究分野胚性幹細胞分野の特別教育研究プロジェクトとして活動しています。 ES研究棟内に設置したヒトES細胞専用の細胞処理・保存施設 (Cell Processing Facility : CPF) において、臨床応用に使用可能な品質レベルのヒトES細胞リソースの臨床研究施設への提供と、将来のヒトES細胞株バンクの実現を目指し、研究活動を進めてゆきます。
組織改編により、再生研幹細胞研究分野 胚性幹細胞研究分野として再スタートしました。2012.4.1
当研究室が参画しているISCBI(International Stem Cell Banking Initiative) が策定した、ヒトES細胞のバンキングに関する総合指針の邦訳として「研究使用を目的としたヒト胚性幹細胞株のバンキングと分配のための総合指針」が再生医療誌に掲載されました。(再生医療, 4(10):2011,79-96)
本指針は今後、我が国におけるヒトES細胞をはじめとするヒト幹細胞のバンキングに資すると考えます。ご一読ください。2011.11.1