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〇体外受精(IVF)・受精卵凍結

 依頼者に用意していただいた♂マウス(または♀マウス)を用いて体外受精(IVF)を行います。体外授精の翌日に 2細胞になった受精卵を簡易ガラス化法で凍結保存します。

オスマウスの準備

 12週齢以上52週齢以下で、交配に使用している場合は、1匹飼いにして2週間以上経過したものを2匹程度ご用意下さい。医生物学研究所4号館SPF飼育室利用者は体外受精日の9時にアルミケージで♂マウスを搬出してください。他の飼育施設利用者は体外受精予定日の9時に予めお渡ししたチューブに精巣、精巣上体尾部および脂肪の一塊を採取してご持参下さい。

メスマウスの準備

 ワイルドメスを使用する場合はマウス作製支援チームが生産業者にマウスを発注し、請求書を依頼者にお渡しします。依頼者の希望凍結数に合わせてマウスの発注数を決定します。特に希望がない場合はB6で10匹、BALBで20匹、ICRで15匹マウスを発注します(受精卵200個程度凍結)。

 依頼者が♀を準備する場合は利用できる♀の生年月日と匹数をご連絡ください。 4週または8週以上の♀が利用できます。体外受精のスケジュールはマウス作製支援チームから連絡して、ホルモンをお渡しします。ホルモン注射は月曜:15:00〜19:00 PMSGまたはCARD Hyper Ova 0.1ml マウス腹空内投与、水曜:17:00〜19:00 hCG  0.1ml マウス腹空内投与です。

〇生体からのクリーニング

 12週以上の♂を2匹以上ご準備ください。搬入元の直近3回分の微生物モニタリングを入手してください。体外受精予定日の1〜2日前に♂マウスが届くように手配してください。

〇受精卵の融解と移植

 マウス作製支援チームでお預かりしている凍結受精卵、あるいは外部から輸送した凍結受精卵を融解/移植します。外部からの受精卵を融解/移植する場合は受精卵作製時の施設の微生物モニタリングを入手してください。

*注意

 生体からのクリーニングと受精卵の融解/移植は医生物学研究所 附属感染症モデル研究センター利用者を対象としています。4号館SPF利用者は附属再生実験動物施設にご依頼ください。

 〇応用

 最速ホモ化:
   体外受精で得られたヘテロメスを4週齢で体外受精する事により
   通常の繁殖より早くホモ個体をお渡しできます。
 コロニー拡大:
   同一生まれ日のマウスを多量に用意します。
   今までの最多匹数は同一生まれ日で210匹です。
 ダブル・トリプルミュータントマウス作製:
   計画的にこれらマウスを準備します。
 胎生期解析:
   凍結保存した胚を移植する事により同一胎生期のマウスを用意します。
 
これらの実施には依頼者の協力が必要ですので、詳細はご相談下さい。

実績(クリックで表を表示)

文献

Nakao, K., Nakagata, N., and Katsuki, M.
Production of chimeric mice from cryopreserved blastocysts.
Exp. Anim. 47(3), 167-171, 1998

依頼書

体外受精依頼書(クリックでワードファイルをダウンロード)